パネルディスカッション①学校教育
「学校ビブリオバトルの意義と効果を改めて考える
―小・中・高・大の第一線現場教員が語る、多様な教育活用の方法と楽しさ―」
内 容 紹 介
学校現場へのビブリオバトル導入が、全国で急速に進みつつある。一方で、「各学校段階の教育課程における活用の意義や目的」「効果的な実施方法や体制」「児童・生徒への影響」といった議論はいまだ大幅に不足しており、現場教員や児童・生徒からは戸惑いの声も多い。
そこで今回は、学校でのビブリオバトル活用で一定の成果を収めてきた"最前線の現場教職員"に、数々の実践で蓄積されてきた知見や工夫点を、惜しげもなくご披露頂く。そのうえで、多様な校種・教科・形態での事例を相互に分析し、学校での活用成功の秘訣とはなにか、共通項を見出す。
これらの議論を通し、「児童・生徒も教員も楽しい」かつ「ビブリオバトルのルールの効果を最大限引き出せる」実践とはどのようなものか、明らかにしていくことを目指したい。
学校ビブリオバトルに関する初めての大規模討議であり、小・中・高・大すべてを網羅した豪華パネリスト陣の報告を一挙に聞ける、極めて貴重な機会。校種・職種問わず教育関係者の方々には是非お越し頂き、ご一緒に議論に参加して頂きたい。
パネリスト紹介(校種順)
大橋 輝子 氏
立命館小学校 司書教諭
立命館小学校メディアセンター(年間貸し出し数約10万冊)に専任司書教諭として勤務。1~4年生の読書の授業を担当。2012谷口忠大先生より「ビブリオバトルとは何か?」の教えを受け、当時最年少の小学4年生全員で実践。2013.2014と継続して実施。
貝森 義仁 氏
気仙沼市立鹿折中学校 教諭
ビブリオバトル普及委員東北地区代表。気仙沼市立鹿折中学校教諭。2012年のビブリオバトル首都決戦に参加し、ファイナリストに選ばれる。その後、ビブリオバトルの東北地区での普及のため、サークル「BIBLion」を立ち上げる。現在は、中学校教諭として教育現場でのビブリオバトルの普及に力を入れ、子どもたちに楽しいビブリオバトルを提供すべく、日々活動している。
後藤 俊 氏
仙台市立長命ヶ丘中学校 教諭
ビブリオバトル普及委員地区担当(宮城)。「BIBLion」の初期メンバー。現在は、仙台市立長命ヶ丘中学校教諭(国語科)として、校内での実践や図書館教育研修での実践報告等を行っている。教育現場でのビブリオバトルの可能性を追求し、様々な手法で実践を重ねている。
(※当日は中継にて遠隔講演)
木下 通子 氏
埼玉県立春日部女子高校 主任司書
埼玉県立春日部女子高校主任司書。埼玉県推称図書選定委員。埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員長。学校図書館問題研究会事務局次長。雑誌月刊「生徒指導」(学事出版)書評執筆担当。4月から勤務校でビブリオバトルに取り組み始め、10月4日に行われた「彩の国 高校生ビブリオバトル2014」では司会を務めた。フェイスブックで学校図書館とビブリオバトルについての情報発信中。
近藤 雪絵 氏
立命館大学言語教育センター 外国語嘱託講師
立命館大学外国語嘱託講師(英語)。プロジェクト発信型英語担当。リンツ・イングリッシュ・スタジオ主宰。2013年より「英語でビブリオバトル」の取り組みを開始。「立命館大学・京都産業大学・近畿大学合同 学生大会」,「社会人大会」,「教員大会」など様々な形態で実践中。
コーディネーター
常川 真央 氏
日本貿易振興機構 アジア経済研究所
博士(図書館情報学)。教育工学や学習支援システム開発を専門とし、筑波大学図書館情報メディア研究科で「読書コミュニティを通した協調学習」の研究を8年間主導。かねてからワークショップ型教育を実践する傍ら、先駆的に大学内ビブリオバトルに取り組み、自身もビブリオバトル首都決戦2012で特別賞受賞。衝撃的な発表スタイルで「ビブリオお兄さん」として全国に名を広める。現在は国際系専門図書館の新鋭システムライブラリアンとして海外事情にも精通。
小野 永貴 氏
千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教
元お茶の水女子大学附属高等学校教諭。全国的にもいち早く高校情報科の授業でビブリオバトルを取り入れ、その実践成果を学会等で継続的に発信。教え子は第1回首都圏高校生大会で優秀賞受賞。現在は大学教員として第一線の学修支援研究に従事しつつ、東京藝術大学の附属高校で情報科講師も兼任。専門は教科教育学・図書館情報学。下記の常川氏と共に、経済産業省未踏ソフトウェア創造事業準スーパークリエータ認定や筑波大学学生表彰等を数々獲得。